お酒の分解能力は持って生まれた遺伝体質がとても大きく影響します。日本人（アジア人）の場合は全7タイプに分類ができるのですが、中にはお酒が残りやすい（朝までアルコールが分解しきれない）人が存在します。
今回は、そんな体質に関するお話を解説をしていきます！
アルコールの分解能力
アルコールは体内に入ると、肝臓で分解されます。この分解を行う酵素には アルコール分解酵素：アルコールデヒドロゲナーゼ（ADH1B） とアセトアルデヒド分解酵素 ：アルデヒドデヒドロゲナーゼ（ALDH2） の二つがあります。
ADH1B はアルコールをアセトアルデヒドに分解し、ALDH2 はアセトアルデヒドを酢酸に分解します。
そのため、ADH1Bの活性が弱いと、アルコールの分解が遅れ、体内に残りやすくなります。この酵素の働きには個人差があり、遺伝的にアルコールが分解しにくい体質の人が存在します。
※もしかして自分、アルコールが残りやすい体質かも？そう思った方はこちらも読んでみてください。
遺伝子多型が分解能力に影響
遺伝子多型とは、遺伝子の一部が異なることで生じる多様性のことです。前述したADH1BやALDH2の遺伝子にはいくつかの多型（タイプ）があり、それによって酵素の活性が異なります。
アルコールの分解については、ADH1Bの多型がアルコールの分解能力に大きく影響を与えるのですが、ADH1Bの活性が強い人（上記画像のLv.99や23の方）はアルコール分解が活発に行われやすく、反対にADH1Bの活性が弱い人（上記画像のLv.87、Lv.35の方や、特にLv.73、Lv.41の方）はアルコールが分解されにくい体質となるため、比較的に翌日までお酒が残りやすい体質となるわけなのです。
生活習慣の影響
遺伝的な要因がとても大きいのですが、もちろんそれ以外に生活習慣もアルコールの分解に影響を与えます。
お酒を日常的にたくさん飲む人は肝臓が疲れることでアルコールの分解能力が低下します。また日頃や飲酒時の栄養バランスが悪い食事や運動不足もアルコールの代謝に悪影響を及ぼしますので、そのあたりの改善も行うことをおすすめします！
対策と対処法
遺伝的な要因と生活習慣がアルコールの分解に影響を与えるため、対策もそれに応じて考える必要があります。そのため重要な事はまず自分の体質を知ることはとても重要です。
遺伝的にADH1Bが弱いと分かった場合は、アルコールの摂取量を控えたりアルコール分解を促進するための適切な対処法を行うことがおすすめです。
ご自身の体質に合わせて適切に対処が出来れば、きっと今よりももっと楽しく飲めて翌日もすっきり起きれるようになると思うのでまずはご自身の体質を知ることからはじめて見てはいかがでしょうか？
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